「出番のない付下げ。なんとかしたい!」
関東のお客様より、なかなか着る機会の少ない付下げをなんとかしたい、
羽織への仕立直しはどうだろう、とご相談を頂きました。
少し長いですが、お付き合いください。
白地にパキッとした青と赤の柄のあるキレイな付下げです。
金糸の刺繍もあり、なかなか普段用には活躍が難しいとの事。
女将に相談。付下げという事もあり、羽織にしてしまうと絵羽の柄がズレてしま
うことをお伝えしました。
それでも付け下げは着ないということで多少柄が切れてもいいとご了解を頂き羽
織への死立て直しに踏み切りました。
そこで、まず金糸を取り、どのような色にしたらよいか色見本帳とにらめっこ。
赤や青の柄部分の色味を落していかなければいけない事、中途半端な
色にすると赤と青の部分がくすまずに出てきてしまう事、等女将の見立てによ
り、
濃いめの茶系とグレーの2種選ばせて頂きました。
とは言っても急に色を掛けてみるのはご不安もおありかと、試験染めをご提案さ
せて頂きました。
試験染めとは、少し生地を頂いて試しに染めてみる事ができる工程の事です。一
色@1,100です。
二色お試し頂き、お気に召して頂いたお色を掛ける事になりました。
染め上がったものを検品したところ、白地だった時には見えなかったシミが浮き
出てきました。
隠れるところであれば、そのままにするという事も可能ですが、
今回は見えるところだった為、お客様の了承を頂き、シミ落としをすることに。
リメイクの場合、たまにはこういうこともあります。
染め上がり後、羽裏を選んで頂きました。2~3種類ほど選ばせて頂き、お客様に
見て頂く事にしています。
今回は今まで付けた事のないタイプとの事で「ハシビロコウ」を選ばれました。
柄付けは仕立屋さんと相談、とってもステキな仕上がりになり、大変喜んでいた
だきました。
トキハヌイ・染め・シミ落とし・羽裏・仕立代で、今回の場合は¥116,000でし
た。
この金額が高いか安いかはそれぞれの価値感、あなたのタンスに眠っている一枚
はありませんか?
※こちらの記事はお客様のご了解を頂き、ご紹介しております。




